あー…、

もうすぐ、
観覧車が着く。


僕は、一生、この観覧車が
回り続ければいいのにな。

なんて、
考えていた。


ずっと、今が続けばいいのに。



僕たちは
大人になることもなくて、
僕は、ただのメガネ男子で、
君は、ぼくの可愛い彼女で、
一生ぐるぐる回るんだ。



こうして、
笑ったり、喋ったりして、
続くんだ。




だけど、
現実は、そうは、行かないことを
僕らは知っていた。