ピンクのネイルが仕上がった時に、 岩ちゃんが 部屋に入って来た。 「魔法使いに会えたようだね、 シンデレラ。」 岩ちゃんがそう言ったから、 私はピンと来た。 「あとは、従者に 連れて行ってもらうだけだね。 12時過ぎても魔法はとけないよ。 最高の舞踏会を。」 私は、そう言って 桜子ちゃんの背中を押した。 桜子ちゃんは、 ちんぷんかんぷんな顔をしてる。 「な、何ですか? し、しんで?」 信じられないけど、 シンデレラを知らないんだと思う。 そして、 扉の向こうに 王子様がいることを。