メガネ殿とお嫁さま



「理太ちゃん。
女の子が言われたい言葉は、
ごめんじゃないよ。」

岩ちゃんが、
作業台から降りて言った。

「わかんないよ。
僕だって、もう、
なんか、溢れてきそうで
ぐっちゃぐちゃで、
どうしたらいいか、
なんて言ったらいいか、
わかんないよ!」

僕は、震える手を抑えた。


その手に、
岩ちゃんが手を重ねた。


それをゆっくり、
僕の胸に当てさせた。



「その…
溢れそうな想いは、
なんて言ってる?」



…。

「ほら、
目を閉じて。


理太ちゃんの心は、
なんて叫ぼうとしてるの?」


僕は、
目を閉じた。