メガネ殿とお嫁さま

部屋を出ようとすると、

「眼鏡は置いてきなさい。」
とお祖父様が言った。

「嫌です。」
と僕は即答した。

誰が来るか分からないのに取るものか!

「後悔せんように言うている!」

尚一層分からない。

「とにかく眼鏡は外しません。」

僕は、怒鳴るお祖父様を尻目に
部屋を出た。


お祖父様の扱いには
慣れている。


僕はそう思っていた。