岩ちゃんのオフィスに、
アポなしで、入っていく。

マネージャーや社員が、
僕を止めても、
僕は、無理やり押し切った。


「桜子さんは?」

僕は、作業台に座る岩ちゃんに聞いた。


「知らないよう。なんで?」

と岩ちゃんが冷たく笑う。


「謝りたいんだ。」

僕は言った。


「だったら、教えない。」

岩ちゃんは、真剣な目をして言った。


「…。」

僕は、じっと
岩ちゃんを見た。