メガネ殿とお嫁さま



なんとなく、
シュウくんが謝るのは、
翠さんにだと思ってた。


だけど、
シュウくんは、
明らかに詩子さんに
向かって土下座をしていた。



「僕には、
好きな人がいるんだ。
この子のことが好きでたまらない。

だから、君の気持ちには
答えられないよ。
ごめん!」

シュウくんは、
普通に告白されて
断るように言った。

ここに連れ込んだこと、
そういう行為をしたこと、
逃げ出したこと、
僕の恋人のフリをさせたこと、
謝るべきことは、たくさんあるのに!

僕は、驚きのあまり、
頭をかくのも忘れた。