僕と桜子さんも 気まずい空気が流れたまま 日にちは過ぎていった。 気付けば、この結婚ごっこも もう半分まで来ている。 僕も何も言わないし、 彼女も言及しなかった。 ただ、 あの時、湧き上がった唇の熱が、 時々、僕を苦しめた。