メガネ殿とお嫁さま



「お前らが、
こんっなに、
庶民的な修学旅行を計画したとは、
本当に驚きだ。」

遥先生と、
もう1人の沢木先生は、
頷いて言いあった。

沢木先生は、
歴史を担当するご年配の先生。

シュウくんが指名した。

「幕末明治にめっちゃ詳しいから。」

当たり前だ。


僕らは、ペンギン水族館のあと、
軍艦島を
一般の観光客の人と一緒に
観光した。

「そうですね。
山や島の形は昔と変わりませんからね。

軍艦島の実際の土地は、
すごく狭いんですよ。
上に建ってるだけなんです。
幕末の終わりには、
ここに石炭があると分かって、
明治時代からどんどん施設を
増やして行ったんです。

そして、昭和20年以降全盛期を迎え、
中には学校や郵便局、スナックまで
あったそうです。」

「本当に軍艦みたいですね。」

シュウくんと
沢木先生は、
ずっと歴史の話ばかりしていた。

僕らの先祖たちは、
恐らく、この長崎という場所に
訪れている。

もしかしたら、
軍艦島の元の姿、
端島を見たのかもしれない。

僕は、そっと軍艦島を透視した。