メガネ殿とお嫁さま



「私が思ってたペンギンって
フンボルトペンギンだわ。」

翠さんは、
フンボルトペンギンの
餌やりを見ながら言った。

「だったら南極では見られなかったね。」

岩ちゃんが言った。


「なんで?」

「だって、フンボルトペンギンは、
乾燥地帯にいるんだよ。
パタゴニアとかに行かなきゃ。」

沙羅ちゃんが代わりに答えた。


「それにイメージするなら、
皇帝ペンギンが普通じゃないか?」

今度は、
要くんが訝しげに言った。


「ちがう、ちがう。
やっぱり、可愛いのは、
イワトビペンギンだろう。」

シュウくんが訂正を入れる。


「な、なんで、
あんたたち、そんな詳しいのよ。
ペンギンはペンギンでしょう。」

翠さんは、汗を垂らした。


「え?そのペンギンは、
何ペンギン想像してるの?」

そうシュウくんが言うと、


「うっるさーい!」

と翠さんが怒鳴った。


さの様子を、
桜子さんはくすくすと
笑っていた。