メガネ殿とお嫁さま



「あの…」

みんなが喧嘩をする中、
桜子さんが、
僕に話しかけてきた。


不安そうにしている。

そうだ。
隠し事はしないという約束を
思い出した。

「何?」

とはいえ、
聞くだけだ。
僕は出来るだけ冷たく聞いた。



「わ…わた…くし、
パスポートを持ってません。」

桜子さんは、
顔を青くして言った。