「ごめんね。
要くん、子どもの時から、
りったんLOVEだからさ。
今までも、
りったんに近づく子は、
端から投げ飛ばしてて…」
沙羅ちゃんが、
桜子さんに手を合わせて謝った。
「沙羅ちゃん。
嘘はダメだよ。
僕は、生まれてから一度も、
女の子に近づかれたことないよ?」
そうだよ。
告白どころか、
携帯番号を聞かれたこともない。
「ひー。
理太ちゃんって
ほんっとに鈍感だね。」
と岩ちゃんが笑った。
「こいつがこんなんだ。
日野原家の財産や、地位だけじゃない。
こいつの…その…
お前には教えてやらんが…
いろんな私利私欲で、
理太ちゃんに近づく輩が
山ほどいるんだ。
日野原のじっさまは騙せても
俺は騙せないからな。」
そう要くんは、
両腕を組んだ。

