「なになに? 理太ちゃんのお嫁さんになるの?」 岩ちゃんは、 桜子さんに声をかけた。 「検討期間中です。 私がいっぱい押しているところです。」 そう言って彼女は笑った。 「なあんだ。 やるだけの子じゃなかったんだあ。 つまんない。」 と翠さんが言った。 「昨日は大変お世話になりました。」 そう言って桜子さんは、 恐らくタクシー代や湿布代などを 包んだ封筒を渡した。 「は?あんたからなんて いらないし。」 翠さんがそれをはたいた。 ぴりっ。 ぞくっ。 なんか背筋が凍る。