ぜんっぜん
違和感を感じなかった自分が
情けなくて仕方ない。
「桜子さん、
学校は?」
そうだよ、なんでここに来てるんだ。
今まで通っていた学校は?
「扇舟善学院に以前は通ってました。」
桜子さんはニコッと笑って答えた。
「あー、あの山の中にある
全寮制の仏教お嬢様学校?!
私、お小遣い使いすぎて、
入れられそうになったことある!」
そう言って、
沙羅ちゃんが挙手をした。
山の中?
全寮制?
「ってことは?」
僕は彼女に聞いた。
すると、彼女は僕の手を離して、
頭を下げた。
そして、頭を上げた。
「今日からお世話になります。
綾小路 桜子、
理太さまのお相手候補でございます。
よろしくお願い申し上げます。」
と、また深々とお辞儀をした。

