メガネ殿とお嫁さま


門番は、
なんと、僕に気がつかなかった。

歩いてきたからだ。

この人たちは、
車で僕を判断してたんだな。


「ふふっ!あはは!」

僕は思わず、
お腹を抱えて笑った。

「理太さま?」

桜子さんは、
不思議そうに僕を見た。

「や、ずっと嫌だったんだよね。
朝のお迎えが。

門番は仰々しいし、
今から入るエントランスには、
びっくりするくらいの
生徒の行列が僕を出迎えるんだ。

なのに、
第1関門を難なくクリアしちゃった。」


「第2関門もお嫌なんですか?」

ん?

僕は、そう聞く桜子さんを見た。