メガネ殿とお嫁さま


「おい、理太。
お前、朝食をしっかり食べると
調子を壊すと言って…」

「わああ!!

今日のパンはいつもより
美味しいなあああ!!」

僕は、お祖父様の言葉を遮り、
ばくばくとパンとサラダとオムレツを
口に押し込んだ。


「そんなに美味いなら、
少しくれ。」

お祖父様がパンを指差した。

「お祖父様は、パンは軟弱な食べ物だって言ってたじゃないですか!

僕が食べます!」

僕はパンの籠ごと
目の前に引っ張った。

美味いからだし。

めっちゃ美味いパンだからだし!



決して、
彼女の手づくりパンだからじゃないし。



僕は、ちろっと
パンを食んだまま
彼女を見た。


目を細めて、
嬉しそうに僕を見つめていた。


「なんじゃ!
けち臭いやつじゃ!」

とお祖父様は叫びつつも
嬉しそうにしていた。