そりゃあ、
何の連絡もないし、
カヨさんの妄想もあるし、
考えなかったわけでもないけど、
何で、そんな
積極的に儀式を行った
みたいになってんの!!

これじゃあ、
この結婚に賛成しているみたいじゃん!

僕は頭をぼらぼり掻いた。



「あの…理太さま。」

寝室から、当の本人が出てきた。

帰ったら彼女の口から
説明してもらうぞ。

自分から追いかけた上に
何にもなかったってね。

「あのね、君、帰ったら…」

僕は振り向いたと同時に
言葉を忘れてしまった。


「理太さま?」

薄いピンクのワンピースが、
清楚な彼女にとても似合っていた。

少し足が見えすぎてるが、
すごく綺麗だ。

くびれた腰、
気持ち控えめに膨れた胸。

着物じゃわからなかったが、
相当スタイルもいい。

僕は、
山下さんにつつかれるまで、
見惚れたまま固まっていたのだった。