そんな理由で

すると話が終わったのか裕也が私の部屋に入ってきた。

「裕也、話ってお父さんの会社のことでしょ?」

「あぁ。瑠璃はお母さんの仕事だろ」

「うんっ。裕也がんばってね。まだちょっと先だけど」

「瑠璃のおかげだ。サンキュ。」

「私のおかげじゃないよ。私と付き合ってくれてありがとう。」

「俺もありがとう。愛してる。」

「私も愛してる。」

「離れんなよ」

「離れるわけないでしょ」

私たちはそっとキスをした。