「悔しいよ……」
「うん」
大和くんはそう言うだけ。
「ヒント…たくさんくれてたのにっ…全部不思議だな…なんて終わらせて…」
「うん」
「その時…大和くんはどんな気持ちだったのかな…って、考えたらっ……きっと寂しかったよね…」
「うん」
「それなのにっ……大和くん、少し寂しい顔するだけで……動物園だって…体操服だって……ううっ………悔しいよっ…」
「もういいから」
そう言って、私の頭をぽんぽんと優しく叩く。
よくないよ…。
悔しいよ、悔しいよ。
全部意味があったのに……どうして一つも気付けなかったの…?
きっと…悲しかったはずなのに。
大和くんが優しくするから余計に涙が止まらないんだ。
「仕方ねえよ。バカなんだから」
こんな時だってバカにしてくる。
でも、それって大和くんの優しさなんだよね。

