うん、と言った大和くんは前を向いたまま白い息を吐く。
「私が気づくまで、寂しかった?」
「今よりは」
「……ごめんね」
本当に申し訳なくなる。
あんなにもヒントをくれてたのに、不思議だなってだけで。
「動物園だって気付いてくれんじゃねえかなって思ってたのにさ、ほんとバカは世話が焼けるってな」
「もう。バカって言いすぎ」
ひゅんっと吹いた風に思わず震える。
ううう、寒い。
寒さ対策はバッチリでも、どうも寒いみたい。
スカートは風が通りやすくて、撫でるように素足を伝う。
「ちょっと待ってて」
そう言って小走りでどこかへ行っちゃう大和くん。
トイレかなあ?
手袋をしても指先は冷えるもので、大和くんが帰ってくるまで手をこする。
マフラーを口元まで上げて、なるべく肌が外にでないようにした。
あの滑り台、滑ってはのぼってを繰り返してたなあ。
あそこの砂場でお山作って川も作ろうって穴を作って繋げた。
でも私が下手くそでお山崩れたりして。
シーソーはお互い小さかったから全然動かなかったなあ。
この公園、いつから来てないんだろう?

