意地悪なきみの隣。




だけど、苗字が違うからたまたまかなあって。



「大和くんのママ…いないんだよね」



毎日『郁ちゃん、今日も大和と遊んでくれてありがとう』って綺麗な笑顔で言ってくれてた。


そんな大和くんのママとは、会えないんだよね。



「寂しい?」



「うん、ちょっとだけ。でも私よりきっと大和くんの方が寂しい」



自分を産んでくれたママがいなくなるなんて、寂しいに決まってるよ。



「ははっ。俺?そんなの気にすんなって。もう高校生だから」



「高校生だから…?」



「最初は寂しかったけど、今はもう大人になったし?全然平気。まあようやく俺のこと誰か気づいてくれた人もいるし、なーんも寂しくねえかな」



それって……。



「私じゃん」



「うん」



ブランコに座って小さく揺らす。