意地悪なきみの隣。




花マルをもらえないまま、3問目の答えが曖昧なまま、なんでキスをしたのかわからないまま。



時間だけはたんたんと過ぎて行く。



「すっかり寒いね〜…」



陽菜ちゃんが両腕をさすりながら小さく震える。


11月とはいえ、もう白い息が出る頃。



「ほんとだよ〜。もっと寒くなるなんて外に出れなくなるね」



暑いより寒い方が苦手な私にとっては戦いの季節だ。



「しかも1時間目は森本の保健だよ〜。もう体育だけで十分だってば」



はあ〜っとなが〜いため息をつく陽菜ちゃん。


森本先生は怖いっていう先生だから、授業中もピリピリ。



それはまだいいんだけど……



「はーい。空気こもってんなー。窓開けるぞ〜」



森本先生に季節なんて関係なし。


熱血教師で有名な先生は暑がりと有名でもある。


なんでも、熱すぎて自分で熱だしてるから暑がりなんじゃないか…とか言われるくらい。


もう!
寒いよ!


風がひゅーっと入ってきて、教室を冷たくする。


確かに森本先生の熱血を冷ますにはこれくらいの寒さがちょうどいいのかも…。


って、そうじゃないよ!


ブルブルと体は震えて手はカチカチにこおって、これじゃ授業どころじゃない!



しかも私の席は窓側。


風の入り口のお隣さんなわけで、心が折れそう。