「行ってきます!」
「行ってらっしゃい!」
昼休み、陽菜ちゃんに見送られて、私は教室を出る。
腕の中に抱えているのは大和くんへのバレンタイン。
一つだけ箱に入れてたトリュフは大和くんへのもの。
陽菜ちゃんにだって高橋くんにだって、頑張れって言われたから。
バレンタインは今日だけだから。
最近教室にいない大和くんを探す。
きっと……あの女の人といるのかも。
思い出しただけで、寂しくなる。
ブンブンっと頭を横に振ってかき消す。
そうだそうだ。
他の女の子といるとこを見たことなかったから、嫌なだけだ。
2ヶ月も返事をしてない私が勝手に欲張っちゃいけないんだ。

