足を動かしても前へ進まなかったのは、雪乃先輩が俺のブレザーを軽く引っ張ったから。 それと同時に聞こえてきた、雪乃先輩の言葉。 振り返ると少し顔を赤くした先輩。 状況が全くつかめない俺。 ブレザーをきゅっと握った先輩はうつむき加減に言葉を続ける。 「全然届かないじゃん……私の気持ち。あんたに…」 「雪乃先輩…それってどういう…」 突然の展開に頭の中ではプチパニックが起きている。 いつも立場が上にいるのに、今はなんだか弱々しい。