「恋愛持ち込んで集中できねえんなら、お前のレギュラーの位置奪ってやる」
そう言う悠の目ははっきりと俺をとらえていて、俺はなぜか目をそらせなかった。
こいつ、本気だ。
唯一、1年でレギュラー入りしている俺は
いつレギュラーから外されるかわからないギリギリの場所で戦ってる。
だからこんな立ち位置、誰にだって簡単に引きずりおろすことだってできんだ。
俺が死ぬ気で努力しなきゃこの位置は守れないことだって、
いつか同級の誰かに奪われるかもしれないことだって、
わかってるくせに。
「半端な気持ちでバスケしてんな」
その言葉とともに、モップは体育館の端にたどり着いた。
それは俺に重くのしかかったような気がした。

