意地悪なきみの隣。




「別に中学の時は好きじゃなかったし」



確かに話はしてた。


けど別に好きだったからじゃなくて、昔話として話してただけ。


会いたいなとかは思ってたけど。


でも、また好きになるのに時間なんて全然かかんねーもんなんだな。


素直で純粋でバカな郁ちゃんに。



「うるせーなぁもう!ぜってー好きだったって!自覚してなかっただけだろ」



うるせーのはどっちだ。



「わっかんねえよ…」



髪をくしゃっと握ってため息をつく。


ほんとにわかんねえ…。


いつ好きになったんだろう。

わかんねえよ、全然。



「ふぁ……眠くなってきた」



鬼練と呼ばれる年末年始休暇に向けての追い込み練習が始まり、朝から夕方までバスケ。


今日も鬼練を終えて直接来た俺に眠気が襲ってきた。


気付けばもう8時。