「じゃーね、バイバイ」 いつものようにポンポンと頭を優しくなでて抱きしめていた腕を離す。 「あっ……あ、あの!」 歩き出した俺の背中に戸惑いながらそう叫んだ。 「好きだよ、郁ちゃん」 俺だって冷静なわけじゃない。 いつもいつも冷静を装ってるけど、いつだって郁ちゃんに崩される。 それがばれないように、今は振り返って笑いかける。 …暗くて見えてねえんだろうけど。 俺のこの気持ちって…… 「あのバカに届くのかなぁ…?」