「楽しんで」
そう言うとリビングへ戻って行った。
「2階。俺の部屋」
「う、うん」
階段を上がりドアを開けると、整理整頓された大和くんの部屋。
青を基調にした大和くんらしい部屋だ。
さすがバスケ部って感じが出てる。
壁には選手のポスターや棚にはボール。
ユニフォームも飾ってある。
「あ…」
目に着いたのは一つの写真たて。
「俺が落としたって写真」
私がやまとくんだって気付く前、大和くんが授業中に落とした写真。
あの動物園でキツネを見る2人の後ろ姿。
「私もこの写真、手帳に挟んでたから本当に驚いたんだからね」
「まさか持ってるとは思ってなかった」
「私だって」

