裏切りという名の愛でした。

「夢叶、走ろう」




瀬奈ちゃんは気を使ってか
私をその場から離してくれた。






ーーー





「夢叶、これ飲んで?」

「ありがと…」




ショッピングモールから少し離れた公園のベンチに腰を下ろす。







「夢叶…
明日、二人に聞いてみよう」


このままじゃいけない。と瀬奈ちゃんは私を慰める。








「でも…」

「大丈夫。私も一緒に聞く」




瀬奈ちゃんは私の背中を優しくさすりながら
一緒に泣いてくれた。