裏切りという名の愛でした。

「ん。もう、いいよ」


そう言って私は机に肘をつく。








「今日、一緒に帰らない?」


瀬奈ちゃんがそう誘ってくれた。







「あ、ごめん。
蓮翔に放課後、残るように言われてて」


「そう。なら、また明日一緒に帰ろう?」







瀬奈ちゃんはまた綺麗な顔で笑う。