放課後の待ち合わせ場所に、彼はいた。

「受験も、すぐだなぁ…」

雪がちらついていた。

「…寒いね」

そう言って私達は、身を寄せ合って帰った。

受験。

それが、どんなに私達へのプレッシャーであり、希望であったか。

その孤独な戦いを、どれだけ耐えられるか。

私は、圭のためにも、絶対に受かろうと思った。

「圭。私頑張るね。」

「おう。俺、サッカーも、受験も頑張る!」

「うん。頑張ってね!」

私はニッと笑ってみせた。