ドロップは涙味

『奏多先輩』

初めて会った時におしえてもらったけれど、電話するのは今日が初めてだ。

『もしもし』

「もしもし、奏多先輩?」

『うん。どうしたの?』

「あの、明日空いてます?」

『うん、空いてるけど、なんで?』

「圭が、遊園地のチケットを貰ったみたいで…」

『うん、いいよ。何時?』

「えっと、9時に駅に集合です。大丈夫ですか?」

『OK。じゃあ、また明日。』

電話を切って、ひいくんの部屋に入る。

「ひいくん?」

「ん?どうした?」

「あのさ、明日空いてる?」

「んー、明日か」

「無理かな?」

「午後からは、部活の集まり。」

ひいくんは、今年からバスケ部に入った。

「そっか。午前は空いてる?」

「うん」

「圭が遊園地のチケット貰ったみたいなんだけど、行かない?」

「まじで!?行く行くっ!!」

ひいくんは瞳を輝かせて言った。