アイスクリーム男子の作り方【アイスクリームの美味しい食し方番外編】

チカは、濡れた髪を束ねて、
カバンを持った。

「すみません。すぐに出て行きます。」

「そうしてください。」

あぁ、また俺はなんで
こんなダメなんだ!
冷たい言葉を放ってしまう。

チカは慌てて立ち、頭を下げた。





ぐぅ〜〜。




彼女のお腹が鳴いた。


は!そうだ。
決めていたのに、
さっき練習してたのに、
すっかり忘れていた。



「ねぇ!」

早く出さなきゃ。
俺は、ポケットをごそごそと
まさぐりながらチカに近づいた。


「はい。これ。」


「クッキー?」

小鳥型のクッキーを
彼女に差し出した。

俺は、お前のために、
お菓子作りも勉強も頑張って来たんだ。

君にだけは、
絶対食べてほしい。


俺はきっとその時、
すげードヤ顔をしていたことは、
言うまでもない。