「朝ですよー」


「もすこし・・・」


私はいいけど、君会社
いつもの仕事好きはどうしてしまったの
私は布団の上に着地した


布団の中で丸まってる君がなんか嬉しそうで、私も自然に笑ってた


「ねえ、」

「ん?」


意外と眠くなさそうな君がこっちを向いた
おい、27歳
なにそのあざとい可愛さ

はらたつ



「なんにも!やっぱり成仏しなくてよかったなって」


────────


私は昨日君に呼ばれた

透けていってなくなるんだなって思ったとき、君に呼ばれて、あ、やだなーって


君泣いてんのに、成仏とか無理だった



「二度と消えないでください」

君は触れることのない私の頬に手を添えて言った


「ん、ごめんね・・・ごめん」


薄くなった体は元に戻っていた





────



「いってらっしゃーい」



「行ってきます」



私は今日もココにいる

君の帰りを待っている