次の日。
「だから………これはね───」
なるべく気にしないようにしてるのに……。
やっぱり目の前にいる郁哉のことが気になってしまう。
前までは顔を見ながら希先生だなんて言ってたのに……。
今ではまるで別人のよう。
笑わないし、目も合わせてくれない。
………。
いいもん。
郁哉がその気なら私だってしゃべりかけないから。
「なぁ。どうした?2人とも。変だぞ?」
「気のせいだろ。」
まぁ、そりゃ気づくよね。
あからさまに変なんだもん。
ただそんな翼さんにも冷たく返事する郁哉。
「ったく……俺関係ないだろ?そんなに怒んなよ。」
はい……。
翼さんの言うとおりです。
笑っていればかわいい郁哉だけど怒っていたら嫌いになりそう。
だって……すぐに怒るんだよ?
今回のことだって………。
「あれ?もうそろそろ時間じゃね?」
ずっと私と目をあわせず下を向いていた郁哉が急に時計を見ながら言った。
「ああ。でもどーせ部屋戻って希ちゃんに教えてもらうんだろ?だったらもーちょっといいんじゃねーの?」


