*廉seid*

「蘭、らん、らんーーーーーっ!」

お願いだから、生きててくれ。心の中で何度も祈った。

しかし、病院に着いた時にはもう遅かった。

「やだーーーっ!蘭、嘘だと言ってくれ!返事をしてくれよー!

なぁ!なあ!!」

俺は情けないくらいに泣きじゃくった。
病室のベッドの上には白い紙が置いてあった。それは蘭からのものだった。

《廉へ》

蘭がいなくなった今、そっちの世界はどうですか?蘭は、廉がいなくて寂しいです。本当はね、留学してほしくなかったんだ。でもそれ以上にばれたくない秘密があったの。それは乳がんになったということ。それだけは絶対に知られたくなかったの。心配かけたくないから。せっかく戻れたのにごめんなさい。蘭のせいで一緒に居られる時間がなくなってしまった。

なんで蘭が癌にならなきゃいけないの?ずーっと我慢してたんだよ?廉が帰ってくること祈って。神様は何故いたずらしかしないの?蘭はそんなに悪い子だった?幸せになってはいけないの?

会いたいよ……。会ってもう一度しっかり抱き寄せてほしい。蘭はいつまでも待ってるから。幸せにならなきゃダメよ?蘭の分まで。廉の人生に重みを作ってしまって本当にごめんなさい。

《廉が大好きな蘭ちゃんより》