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担任が応急処置をして、車を走らせ、病院に着いた。
肩は軽い脱臼だったようで、医者がすぐに治してくれた。
痛むものの、違和感はなくなった。
ただアザになってしまった。
脳の検査をしたけど、俺も篠も問題はなし。
篠の熱は高かったようでまだ寝ており、足首は軽い捻挫で、数週間もすれば治るそうだ。
ガラッ
「蓮…無事?」
俺は立ち歩くこともできるし、肩も治ったので、篠の寝ているベッドの横に座っていた。
篠の病室に入って来たのは俺のマネージャー、藤堂静香だった。
えらく久々な気がする。
「あぁ、無事だよ。節々が痛むけど」
「あまり無茶をしないで……撮影が控えてるの……」
いつも冷静なマネージャーがいつになく焦っているのがわかる。
「あぁ、気をつけるよ。
それよりカツラがビショビショでどうしようもないんだけど」
今はかつらをとっていた。
タオルで拭こうにも、はめたままだと脱げてしまうのがオチ。
「琴李京香さんに頼んでみるわ…」
「お願いしまーす」
俺の髪は少し赤がかっている。
だからかつらをしてないと普通科の”瀬田祐樹”ではなくなってしまう。

