「出た………」
やっと出発地点に到着。
まさか本当に出られるとは…。
一生山暮らしかとも考えてしまった。
「篠!瀬田!!」
そこで待っていたのは担任だった。
「せん…せい……」
担任は俺から篠を下ろし抱き上げる。
篠に触るな…という小さな気持ちが走る。
でもなんとも言えないその感情を押し殺す。
「せんせ…い…。瀬田を……瀬田を助けて……。
私は…大丈夫ですから…。
瀬田を………。」
担任の服をつかんで訴える篠。
「わかった、とりあえず先生の車に来なさい。」
そして近くに停めてある担任の大きめの車に連れて行かれる。
担任は篠を後部座席を倒して寝かせた。
そして、俺を見る。
「よくやったな瀬田。
傷は大丈夫か?手当てをしてやるから座れ」
予想外の言葉に唖然となる俺を無理やり座らして、乾いたタオルを俺と篠の頭にかけ、濡れたタオルで俺の足や腕を拭いていく。
「こりゃ痛ましい…。
よくこんな足で歩いたな……。
あ、体も濡れてて気持ち悪いだろう。
このまま病院連れていくから我慢しろよ」
どうやら俺らは病院に連れて行かれるようだ。
頭打ってたらまずいもんな…。
篠の足もきっとぐねっただけではなく、捻挫しているだろう。
俺の肩も脱臼しかねてない。

