俳優と、恋愛と。






「肩?でも大丈夫だって」





「………むかつくのよ……。
自分が怪我したのに…どうして私の心配ばかり…。

めんどくさがりなら私のことなんか放って置いてよ!!」





耐えられなかった…。
もう無理だった。涙が止まらない。
こんなに泣くのはいつぶりだろう。

怖かった。
死にたくなんてなかった。


それ以上に、瀬田がいなくなることが怖かった。



涙が止まらない。
どうやったら止まるのか、誰か教えてくれないだろうか。




「泣くなって…。
てか、だから守ってやったんだから俺の心配なんてしなくていいんだよ…。
他に言うことねーの?」





また私の頭に手をおいて、私の顔を覗き込む。
片手で私の涙を拭う。



メガネのくせに。地味なくせにっ…。
ちょっとかっこいいと思ってしまう私はどうかしている。
きっと熱に浮かされている。



肩が痛いくせに…無理しないでよ…。
平気な顔しないでよ…。




「ばかっ………瀬田のバカっ……」