見上げた先にあったのは………落石!?
私の足はもう動かなかった。
ダメだ…よけれない…。
もうこのまま石に当たって死んだ方が楽なんじゃないかとさえ思ってしまう。
でも私の体は動かない。
もう最悪…。
落石が直撃するのを覚悟して目をつぶる。
「バカがっ……」
瀬田の声が迫っているのがわかる。
もういいよ瀬田…放って置いてよ……。
ガン……
ザーー
鈍い嫌な音が鳴り、雨の音がいやに耳につく。
痛く…ない……。
瀬田は………。
「なっ…何してるのよ……」
しゃがみ込む私を上から守るように覆いかぶさっている瀬田。
落石も瀬田に当たったはずだ。
「なんでっなんでっ……」
「大丈夫…か…?」
明らかに痛そうに顔を歪めている瀬田。
「どこ怪我したの!?」

