「立てるか?
てか篠……お前熱あるだろ……」
立てるかと聞かれると立てない気がする。
立ち上がってみるが、足がズキッと痛む。
でもこれ以上迷惑はかけられない。
「立てるし…歩けるし…熱もないから」
「はぁ?嘘つくなよ…」
「嘘じゃないもん。いこう。
戻らなきゃ………」
と言っても、どこに進んでいいのかわからない。
「だいぶ落ちたから戻るのは無理だろ…」
と、途方に暮れたような目で山頂を見上げる瀬田。
確かに、どれだけ落ちたかわからない。
携帯を開いても圏外だった。
「ってか、篠。意地張らなくていいから、足見せろよ」
「は?」
意地を張ってる?
別に意地なんて張ってないもん!
ただ迷惑かけれない。
これだけ怪我をさせてまだ守ってもらうなんて情けない。
「別に足は動くから。
本当に大丈夫だから気にしないで」

