俳優と、恋愛と。






「おはよう蓮♪」





「はよ〜」





教室に入るとあちこちから俺への挨拶が聞こえる。
女子も寄ってくるが気にしない。
それはめんどくさいからだ。





「ねー、前連絡先渡したのにどうして連絡してくれないの〜?」





「そうだよ〜」





「ごめんね、俺、忙しくってさぁ。
基本的に携帯もマネージャーの連絡しか見ないタイプだし。
通知も切ってるからなかなかタイミングがなくて…」





「えー!」





女子がうるさい。
一応こいつらも芸能科に通ってるからには、アイドルやらの卵なわけで、可愛い系なのかもしれないけど全くなにも思わないのが俺。





「じゃぁ暇なときでいいから連絡してね〜?」





「うん、わかったよ」






そもそもこいつらの連絡先はどこへやってしまったのか。
まずそこから考えなくてはならない。






「ごめ〜ん、ちょ〜っと通してくれるかな??」





「暮人くん!!」





「おはよう!!」





「おはよ〜」





女子をかき分け、俺の隣の席に座る男。
名前は田井暮人。
こいつは俳優というよりモデル活動専門。
まぁゆくゆくは映画とかドラマのオファーが来るんじゃないかな?
モデル業界では1、2を争うくらいの実力者。



学校では一番気が合って、仲良くしている。
基本的にヘラヘラしているやつだ。