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「篠さん?」
戻って来ると、またしゃがみこんでいる篠さん。
怖がりだなぁ…なんか意外。
「ばかぁ……」
…………。
泣いているのか?
いや、我慢している…。必死に涙がこぼれないように。
泣いてたまるかというように。
「何見てんのよバカっ、瀬田のばかっ」
そう言って篠さんは立ち上がる。
少し弱々しい篠さんを守ってやりたいと思ったことは撤回だ。
結局全く可愛げがない。
怖さを忘れたのか、もう怖くないのか、始めから演技だったのかはわからないが、スタスタと光の見える方へ俺を置いて行く篠さん…。
さっきのはなんだったんだ…と、思いながら追いかける。
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下足まで来ると、やっぱり外も真っ暗で、女子一人で帰るのは危ないと見て判断できた。
「篠さん、送るよ。
俺が掃除付き合わせちゃっただけだし」
「え、別に……。
手伝ったのは私が決めたことだし…。
それより…さっきはごめんなさい…。
私……、バカとか色々……」
「あー…別にいいけど……」
ちゃんと自覚はあるんだ…

