それにしても、だいぶ綺麗になったんじゃないかなぁ?
ホウキで掃けるところはあらかたはいたし、次は水拭きか…。
「水、くんでくるよ…」
「あ、うん…」
廊下に出ると、これまた実験室にあったゴミでグチャグチャだ。
これも片付けないと…。
水をバケツにくむために、トイレに行く。
この化学実験室…、芸能科よりだな…。
暮人に会いたい…。
暮人には連絡はしたものの、一度もあっていなかった。
一応、友達として少し申し訳ない。
「あれ、もしかして、……。蓮?」
俺が水を入れ始めた時のこと、後ろから不意に話しかけられる…。
「この声……暮人か!?」
「わぉ、久しぶりじゃん!
ほんと、だっさいね」
振り返った先には暮人がいた。
なんてタイミングがいいのだろう。
暮人に変装のことは話している。
だから何と無くで声を掛けたのだろう。
「てかダサいし汚い…。
埃まみれじゃん…不潔」
相変わらず性格が悪い。
笑顔で毒ばかりはいてくる。

