すると美結が私に耳打ちする。
「葵……手伝いに行く気?」
「…………うん…」
「言うと思った…でも今日もデートだから…ごめん…」
美結も手伝いたい気持ちが山々なのはわかる。
けど、彼氏と言うならしょうがない。
「大丈夫だよ。2人でやれば終わるって」
「うん…がんばってね?」
そうして今日もまた瀬田を手伝うことになった。
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そして午後最後はホームルームの時間。
文化祭は約2ヶ月後だが、準備もあるため、この時期から決め始める。
「じゃぁうちのクラスは外に出す屋台のクレープ屋さんってことでいいですかー?」
前で樫月くんが話している。
樫月くんは文化祭委員だ。
家に今は使っていないクレープを焼く器具があるという生徒がいて、満場一致でクレープ屋さんに決定。
女子はメイド服をきて売り子をしよう!と盛り上がり、
男子はタキシードでも着るか?という話になっている。
もちろん私はメイド服なんて死んでも着たくないから断ったけど。
そして、私が着ないなら着ないと、美結も断った。
瀬田も同じく、男子の輪に溶け込めず、一人勉強してるのだった。

