「はいはい。葵がそう言うなら信じるから」
「あと、瀬田のことダメガネとか言わないでね。
あの人意外とちゃんとした人みたいだから」
瀬田はやる気はあるのだ。頭は悪いけど。
それは昨日ちゃんとわかった。
「へー……。
わかったわよ、ちゃんと私も瀬田って呼ぶ。
でもどうしたの?葵が男子にそんなに固執するなんて」
「べ…別に固執なんか…」
固執なんてしていない。
それに私が男子嫌いなのは事実だし。
特にチャラチャラした人が嫌い。
芸能人とかもかっこいいとか思わないし。
「噂をすれば、瀬田が来たわよ…」
ザワザワと周りでヒソヒソ話される中を何も気にしてないように教室に歩いてくる瀬田。
「あんなに噂されてかわいそうね、
まぁ本人は気にしてないみたいだけど」
美結にも見てわかるくらい、瀬田は気にしていない。
「おはよう、葵の上に歌田さん♪」
「あ、樫月くん…」
私と美結の話している机のそばに来て話しかけてきたのはクラスメイトの樫月(かしづき)くん。

