「置いていったりしねぇよ…。
いつか言っただろ、一緒に進んでいこうって」
「そうだっけ?」
「しゃぁねぇなぁ、じゃぁ忘れないようにもう一度言ってやるよ」
「え、別にいいよ…」
素直じゃない葵の手を握って極限まで顔を近づける。
「”俺は桐花さんとは違う。
俺はお前の先を進んでいない。
進むなら。俺はお前と一緒に進む。
葵と。葵の隣を歩いて進む”
だから置いていったりしないよ」
確かテストが終わった日に葵にいった気がするんだけどな。そんなに印象深くなかったのか?
「蓮ってなんでも決め台詞っぽくいうよね、なんか腹立つ」
本当に素直じゃないな。
「でも…ありがとう…。そうだね…蓮は置いていったりしないね」
やっと素直になってくれて一安心する俺。
はぁ、なんかいろいろ疲れた。

