「俺にとってのこの3ヶ月はもう終わりだから。
それに、この3ヶ月は、葵と過ごせなかったら全く意味ないし。
だから断ったんだよ。俺はやりませんって」
どうせドラマにするならこの3ヶ月間の出来事を全部ビデオで収めておいて欲しかった。
俺が感じたこと、葵から学んだことを俺はもう一度テレビの前で演じられる自信はない。
「”かっこ悪くたって、誰になんて思われたって俺は構わない。
俺のやることは俺が決める。
決められた線路なんて歩かない。
俺にしかない道を見つける。
無駄なんて思いたくねーんだよ。
めんどくさがりだからな。”」
「なんだよいきなり…」
「蓮が……私に言った言葉だよ」
「よく一言一句覚えてるな」
その言葉は確か俺が葵と実験室の掃除の時に言った言葉だろう。でもいきなりどうしてその言葉を?
「本当に…蓮は変わらないよ。
自分のやろうと決めたことを貫き通して、前に進んで…。めんどくさがりではなくなったかもしれないけど。
蓮の強さに……私も救われたんだよ…」
そう言って俺の顔を見てにっこりと笑う葵。
葵も最近は前よりもよく笑うようになった。
「3ヶ月間お疲れ様。
私も…蓮に置いて行かれないように頑張る」

