お姉ちゃんはずっと憧れで、ずっと手の届かない存在だった。



でもそんなお姉ちゃんは、私…妹のことをしっかり見てくれてる。
それが嬉しかった。
改めてそれが実感できた。




何度も背中を押してもらった。
本当に最高のお姉ちゃんだよ。




「………私の方こそ…」





お姉ちゃんは振り向くことなく、それだけ言って自分の部屋に戻っていった。





本当に、お姉ちゃんってすごいんだよね?
お姉ちゃんが割ってしまったテレビを眺めながら思う。



1週間で映画を仕上げてしまうなんて…。
普通はできないよね…。




お姉ちゃん。私、最後まで頑張るよ。
お姉ちゃんみたいに学校で、ずっとテストで1位を取り続けるよ。




お姉ちゃんはよく私に意地悪なことをしてきたけど。
暗いのが怖くなったのもお姉ちゃんのせいだけど、そんなお姉ちゃんでも私は尊敬してるんだ。