「葵は俺が家まで送るから。」
「じゃぁ流れで俺も一緒に帰ろう〜」
「そこは一人で帰れっつーの…」
空気を読めよな。
俺はただでさえ葵と喋れてなくてフラストレーションが溜まってるんだ!
「でも危ないんじゃ…」
「男が一人で帰るのに何も危なくねーよ」
そこは心配性なのか葵が心配そうな顔で俺に言う。
あー、葵のこういう顔には弱い…。
「わかったよ、タクシー乗ろう…で、途中で暮人は降りろ」
「え、いいの?優しいね〜蓮」
結局3人でタクシーに乗り、帰ることになった。
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暮人の家の近くで全員タクシーを降り、そこで二手に分かれることになった。
もちろん暮人は一人で自分の家に帰る。
「じゃぁ、くれぐれも葵ちゃん、危ない狼には気をつけてね」
「………?
はい………」
葵は暮人の言葉を理解してないようで曖昧に答える。
いらないことを言わなくていいっつーの。
結局最後までニヤニヤした表情で俺を見ながら、暮人は帰って行った。
「……行くか」
「うん…」
そうして俺と葵も少し距離のある自分の家へ向かって2人で歩き始めた。

