俳優と、恋愛と。






「葵は俺が家まで送るから。」





「じゃぁ流れで俺も一緒に帰ろう〜」






「そこは一人で帰れっつーの…」





空気を読めよな。
俺はただでさえ葵と喋れてなくてフラストレーションが溜まってるんだ!






「でも危ないんじゃ…」






「男が一人で帰るのに何も危なくねーよ」






そこは心配性なのか葵が心配そうな顔で俺に言う。
あー、葵のこういう顔には弱い…。






「わかったよ、タクシー乗ろう…で、途中で暮人は降りろ」






「え、いいの?優しいね〜蓮」






結局3人でタクシーに乗り、帰ることになった。






_________________________






暮人の家の近くで全員タクシーを降り、そこで二手に分かれることになった。
もちろん暮人は一人で自分の家に帰る。





「じゃぁ、くれぐれも葵ちゃん、危ない狼には気をつけてね」






「………?
はい………」






葵は暮人の言葉を理解してないようで曖昧に答える。
いらないことを言わなくていいっつーの。
結局最後までニヤニヤした表情で俺を見ながら、暮人は帰って行った。






「……行くか」






「うん…」






そうして俺と葵も少し距離のある自分の家へ向かって2人で歩き始めた。