ダメガネっていうより、ただやる気がないだけに見える。
「俺は他県から引っ越してきた。
でいい?」
「………あ、そう」
本当なのか嘘なのかよくわからないけど、特に興味もないのでそれ以上は聞かない。
「篠さんは、頭いいんですか?」
私は呼び捨てなのに、瀬田は私のことをさん付けなのか。
まぁそれは人それぞれか。
けど敬語なのが妙にひっかかる。
「頭は……、私はともかく、この学園の生徒は基本頭いいでしょう?」
別に自慢したいわけじゃないし、自分の成績に関しては伏せる。
それになにを言っても、瀬田よりは頭がいい自信があるから、なにを言っても嫌味に聞こえてしまうだろう。
「そうだな、予想外だった……」
………。
瀬田は顔を上げない。
ずっと私の手元を見ている。
いや、日誌を見ている…。
「瀬田は勉強が苦手なの?」
「まぁね。得意ではないですよ」
まぁ、そんなのは誰が見てもわかるんだけど、自覚はしてるんだね。

